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職人の技




以前記事にしました薄手シリーズが好評を頂いております。

商社様からその反響を頂くことも多くなり、この器についてご説明することも多くなりましたのでここで少し記事にしておきます。 この薄手シリーズは先代が制作した30年前の器を現代版にリバイバルしたものです。

15年ほど生産されることなく型の廃棄も検討されましたが、

私がこの器に惚れ込んで無理にスペースを残しつつ保存しておりました。


これをどのように現代版にしていくか1年試行錯誤しながら、

その発表のタイミングを図りつつ一昨年前に発表することができました。


現在ではここまで薄く、さらに全面蚊帳目を彫り込む技術を持った原型師が引退し、

同等の原型を作れる原型師が見つからないため、

新たにシリーズを作り直すことが困難となっています。

当時の職人の技術がいかに高かったかを伺い知れます。

また、型が出来上がったとしても薄さに対応できる泥土を作ること、成型させること、

変形させず乾燥させる各工程において技術と手間がかかるため

どこでも作り出すことができる商品ではありません。

この工程が、原型を3Dプリンターで作ったとしても目の少しの荒さが

製作上の問題点になってしまいます。

総蚊帳目でこの薄さの器であることが、原型師と窯元の技術の証明なのです。

古く消えそうな技術を現代版として継承していくことにも作り手として

価値があることだと思います。


美濃文山窯はそんなストーリーがある美濃焼の器を

量産品としてお手元にお届けしています。

軽さと掘り込みのデザインに秘められた職人技を感じ、味わって頂けることを願っています。

そんな美濃焼を量産品としてお手元にお届けしています。

軽さと掘り込みのデザインに秘められた職人技を感じ、味わって頂けることを願っています。

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